ベストセラー本「7つの習慣」から学んだビジネスで成功する人の3つの特徴

登壇者
株式会社3Rマネジメント代表取締役社長 渡邊 賢司のプロフィール写真

渡邊 賢司
中小企業診断士

株式会社3Rマネジメント 代表取締役
株式会社IoTメイカーズ 代表取締役

約15年にわたり、事業再生支援等に従事。100社以上の中堅・中小企業に対し、事業再生スキーム構築、経営改善計画作成支援、伴走支援、金融機関交渉等を行ってきた。東京都中小企業再生支援協議会での事業デューデリジェンス業務にも多数従事。金融機関向けや税理士向け研修講師等も多数実施。
2016年に小中学生向けプログラミング教室等を運営する(株)IoTメイカーズを設立し、中小企業経営者としての顔も持つ。同社では、6年間で5つの新規事業を立ち上げた。

私は、約15年にわたり経営コンサルタントとして活動してきました。その中で、さまざまな経営者に会ってきましたが、成功している人にはいくつかの特徴があります。今回はその特徴について、いくつか紹介したいと思います。

目次

緊急でなくても重要なことはすぐに取り組む

物事の優先順位をつけるときに重要なのは、緊急性と重要性の2軸で考えることです。経営コンサルティングの現場でも、事業戦略やアクションプランを検討する時によく使われる考え方です。

一般的には、緊急性が高いものを優先すべきだと考えられがちなので、重要性が高くても緊急性が低いものは手付かずになることが非常に多いように見受けられます。

読者の皆さんも、やりたいと思っていることで、忙しさを理由にできていないことはないでしょうか?

例えば、企業経営でいうと、緊急性が低くて重要性が高いものの典型的な例として、事業承継や相続対策があります。先代がまだ経営者として、第一線で活躍していると、どうしてもこのあたりの対策は疎かになりがちです。

しかし、事業承継は、事業を継続するうえで、非常に重要ですし、時間もかかります。後継者の育成や、取引先や仕入先等の引き継ぎなどにはある程度の時間が必要で、5〜10年かかるとも言われています。また相続税も早めに対策することで節税につながることがあります。

従って、緊急度が低そうに見えても、重要性が高いものは、早めに取り組んでおくべきなのです。

今必要ないことを勉強する

 優秀な経営者やビジネスパーソンは、緊急性が低くても重要性が高いものにしっかりと取り組んでいます。

 私が経営コンサルティングをしている企業の経営者は、毎年2割以上の増収(もちろん増益)を実現しています。この社長の事務所にお伺いした時に、デスクの上に本が山積みになっていました。ビジネスに直接関係ありそうな本だけではなく、歴史や哲学、思想といったジャンルの本も数多く含まれています。

理由を聞くと「立派な経営者かつ社会に貢献できる人間になるために、ビジネス書だけではなく、教養も勉強しています。どんなに忙しくても、意識的に一か月に数冊は読むよう心掛けています」ということでした。

この経営者は人生の目的が明確になっているからこそ、このような重要性を認識できているのだと思います。そして、重要事項を主体的に取り組んでいるからこそ、会社の業績に反映されているのでしょう。

Win-WinやGIVE ・GIVE ・GIVEを徹底する

 成功している人は、Win-Winの関係づくりやGIVE ・GIVE ・GIVEの精神を徹底しています。

GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代」(アダム グラント著)という書籍でも、徹底的に人に与える「ギバータイプ」が成功や幸福をもたらしている事例やその理由について詳しく解説されています。
また、多くの著名経営者も、「与える人の方が幸せになる」と言っています。Win-Winの関係づくりもお互いが与え合うという面でGIVE ・GIVE ・GIVEの精神が発揮された結果だと思います。

 返報性の法則で与えたものが返ってくる、与えることで信頼が高まるなど、さまざまな理由がありますが、相手のニーズという視点からいうと、次のように考えられます。

 Win-Winの関係づくりやGIVE ・GIVE ・GIVEの精神を発揮するには、相手のニーズをしっかりと聞くことが非常に重要です。そのために、まずは相手を理解することが必要です。

そして、こちらが主体的に理解しようとすればするほど、コミュニケーションが活発になり、理解もされやすくなります。結果、信頼関係が生まれ、お互いに良い関係を築け、相乗効果が生まれるということです。相手のニーズを理解することは、顧客ニーズを理解することにも繋がります。

ピーター・ドラッカーも言っているように、ビジネスは顧客のニーズに応えることが最も重要であり、それがスタートです。普段からニーズを把握しようという意識や行動を起こすからこそ、ビジネスで成功するのだろうと思います。

まとめ

 いかがでしょうか。ビジネスで成功するためには、目的や目標を持ち、長期的かつ広い視野で考え、行動することが重要です。

そして、常にニーズがどこにあるかを意識し、社会や相手の役に立てることはないかと模索することが重要だと思います。ビルゲイツ氏や孫正義氏など、著名な経営者は、得た利益を社会課題の解決等に寄付するなどして、ビジネスだけでなく、社会のニーズも満たそうとされています。

私たちも人生を通して、どのような社会貢献ができるのか、自分自身に問うことが最も重要なのではないでしょうか。その中で、自分を見つめ直し、社会との関係性を築きながら日々自分自信を磨いていくことが求められると思います。


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この記事を書いた人

中小企業診断士
(株)3Rマネジメント 代表取締役 https://3r-management.jp/
(株)IoTメイカーズ 代表取締役 https://www.iot-makers.co.jp/

約15年にわたり、事業再生支援等に従事。100社以上の中堅・中小企業に対し、事業再生スキーム構築、経営改善計画作成支援、伴走支援、金融機関交渉等を行ってきた。東京都中小企業再生支援協議会での事業デューデリジェンス業務にも多数従事。金融機関向けや税理士向け研修講師等も多数実施。
2016年に小中学生向けプログラミング教室等を運営する(株)IoTメイカーズを設立し、中小企業経営者としての顔も持つ。同社では、6年間で5つの新規事業を立ち上げた。

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