選ばれる(売れる)人になる!第一印象で損しないコツとは?

登壇者
フリーアナウンサー 山田 麗奈のプロフィール写真

山田 麗奈
フリーアナウンサー

北海道出身 横浜国立大学卒業

大学在学中にミスキャンパスに選ばれたことをきっかけに、2009年に地元テレビ局UHBでアナウンサー業務に従事。ベンチャー企業や百貨店など、異なる業界と職種を複数経験。
2019年にフリーアナウンサーとして独立後は、司会やナレーション業をする。
これまでの経験を生かし、着こなしとコミュニケーション、立居振る舞いなどのポイントを組み合わせた「第一印象アップ」や「人モテ術」の講座を開催。

目次

第一印象の重要性

第一印象を良くしたいと思っている人がほとんどだと思いますが、その第一印象の中で大きな比率を占めるのが見た目・視覚情報だと言われています。

視覚情報とは表情であったり洋服や身に付けているものです。

その中でもビジネスパーソンであれば外すことができない装いとしてはやはりスーツとなります。そこで、スーツを着る上でここだけは気を付けておけば損をしない実践的なポイントをお伝えします。

私は山田麗奈と申します。現在はアナウンサーとして活動をしています。キャリアの中ではメンズファッションの仕事に携わっていた経験、ソーシャルバーで店長をしていた経験もあります。

キャリアを総合し得てきたものを活かし、現在のアナウンサー活動にとって必要なコミュニケーションやメンズファッションにおける装いの基本、人と人との関係性や立ち居振る舞い、人とどう携わっていくべきなのか、ビジネスでもプライベートでも人に好かれるための術をお伝えする仕事をしています。

今回はこれから商売を始めようとする方、あるいはすでにサービスを売っている方に向けたお話をします。

最初にひとつ質問をします。

あなたの商品・サービスを今一度思い起こしてください。今、自分はこういったサービスを提供しているとか、これからこういったサービスをしていきたいことを思い浮かべてください。

その商品・サービスは圧倒的に世界一である、あるいは世界で唯一あなたからしか買えないものであると断言はできますか?

つまりGAFAMと戦う覚悟はありますか?という突飛な質問です。

この質問の真意は何かといいますと、例えば私自身のことだと現在フリーアナウンサーの仕事をしていますが、ナレーションなどの仕事にはもちろん自信を持っています。

しかし、他にそのサービスが他にないかと聞かれればたくさんあると思います。

日本だけでもフリーアナウンサーの職業は大勢いますし、価格が一番安いわけでもありません。

唯一無二のサービスではなく、特に何が一番ということもない。

でも、私に仕事を依頼してくれるお客様がたくさんいます。

それはなぜかというと商品・サービスだけではなくそれ以上に私自身と仕事をしたいと思ってくれて仕事を発注してくれているのだと実感しています。

現在は日本のみならず世界中であらゆるヒト・モノ・コト・サービスが瞬時に取引できる時代になっています。

あなたの商品・サービスも瞬時に比べられて、例えば一番安いものが欲しいとなった瞬間に価格競争になってしまいますし、ここだけでしか買えないかどうかも瞬時に検索出来てしまいます。

そういった状況の中で商売をしているので商品・サービスの良さはもちろんあると思いますが、それ以上にあなたと仕事がしたい、そう思ってもらえることがビジネスが上手くいく大きな要素になります。

そこで第一印象が重要になり、とにかくビジネスのテーブルに着くというところが大事なポイントになります。

第一印象は俗に3秒~5秒で決まると言われていて、さらにその印象は長いものだと一年単位で残るといった研究結果も出ていますので、提供している商品・サービスの手前で、会った時の印象で違和感やノイズなどマイナスな印象、損をする印象を与えないことが大事になります。

商品・サービスの本質や素晴らしさを知ってもらうためにその違和感を第一印象でいかに減らすかを目的としたスーツの着こなしの実践的なアドバイスをしていきます。

余談ですが、ビジネスの最先端にいる著名人をGoogleで画像検索をすると、商品やサービスがトップであるのにいつどこで誰に会っても第一印象で損をしない、マイナスなイメージを持たせないように外見を非常に戦略的に構築しています。

スーツの選び方とポイント

適切な色の選び方

スーツのラインナップはどのようなものを持っていますか?

お勧めの色はネイビーになります。他の色がNGというわけではありませんが、次に購入するのであればネイビーにこだわってみてください。損をしないというポイントで考えるなら黒のスーツ、明るい色のスーツは避けたほうが無難です。

黒のスーツは冠婚葬祭に着用するもので、明るい色・派手な柄のスーツはチャラチャラした印象を与えてしまうので、ホストなど特殊な職業ならOKですが、多くのビジネスパーソンには向いていません。

ただ、ネイビーと言っても濃いネイビーから明るめなネイビーであったり色のバリエーションがあったり生地によっても印象が変わります。ネイビーには誠実さやビジネスにおける信頼感を表す色という心理学の結果もあるので活用しない手はありません。まずはネイビーのバリエーションで揃えてみてください。

サイズとフィットの重要性

今お手持ちのスーツのサイズが合っているかが重要なポイントです。

サイズが合っていない、緩すぎたりきつすぎたりはNGとなりますが、袖の丈感、ウエストを詰める・緩める、襟の詰めなどちょっとしたところをお直しするだけでぐっと洗練された着こなしに見えます。

それだけで「できるビジネスパーソン」に見せることができます。

百貨店に入っているお直しサロンや最近では街中でも見かけるので、できればスーツに詳しそうな店員がいるところで相談をしながらお直しをしてみるのがいいと思います。

スーツ・サイズ・チェックポイントについて検索をすると色々とわかりますので活用してみてください。手持ちのスーツを調べたポイントで直すだけで見違えるようになります。

また、やりがちな間違いとして、今持っているセットアップスーツのジャケットだけを流用するのはNGです。

理由としては、ジャケパンのジャケットと他のパンツでは生地の感じが違ってしまうのでちぐはぐな印象を与えてしまうからです。

ジャケパンスタイルにはジャケパンスタイル用のジャケットを用意することを強くお勧めします。

シャツの重要性と選び方

街中でよく見かけるので、非常に気を付ける必要があります。
チェックしてもらいたい箇所は「ボタンの色」「ボタンを縫い付けている糸の色」「ボタンホールの糸の色」です。

色付きのものを持っていませんか?

第一印象で損をしないというテーマで考えますと避けてもらいたいポイントとなります。

理由は子供っぽく見えたり安っぽく見えてしまうこと、スーツスタイルは元を辿れば15~16世紀のイギリスの貴族階級から始まった着こなしのルーツなので何百年という歴史をかけてきた中で、「これだったらかっこいい」「これなら失礼に当たらない」といった部分を凝縮したものが今のワールドスタイルのルールになっていて、その中でもシャツは元々下着の様なものでジャケットはスタンダードなものだからです。

ですが、日本の暑い夏の中でジャケットを着るのは難しくなり、シャツだけでもいいとなった時に白だけだと寂しいな、となってオシャレをしたいという需要を汲み取ったシャツメーカーがワンポイントとして色付きのものを付けたのが始まりで支持されてきました。

しかし、損をしないというポイントで考えればビジネスの場では避けて、休日に着るのが良いと思います。

また、ボタンの周りだけでなく、襟の裏側に色柄が入っているものが多くありますが、これも日本独自の進化を遂げたものなのでできれば避けてもらいたいものです。

色柄についても注意が必要です。
色としては、白無地・淡いブルー・淡いピンク。
柄としては、ストライプ・クレリック。

これ以外のシャツはNGとなりますので、この中の組み合わせから選んでもらえれば損をしにくいと思います。

上記以外の色柄は特殊な職業であればいいと思いますが、あくまでビジネスパーソンとしてはノイズを生んでしまう可能性があるので避けるのが無難です。

シャツのサイズ感ですが袖が一番重要なポイントで、全く出ていなかったり出すぎていたりするのはNGなのでぜひチェックしてください。

胸ポケットについても日本独自のものなので避けるのが無難です。

ボタンダウンシャツはノーネクタイの時など便利ですが野暮ったい印象になるのと、元々はスポーツをするときに襟がパタパタするのを防ぐ目的のために付けたものなのでカジュアル向きのものになり、ビジネスシーンにおいては避けたほうが良いと思います。

ボタンの色や糸の色が白という基本を守っていれば比較的綺麗目に見えるのでNGというよりは△といった感じになります。

シャツの色の正解は白無地や淡いブルー・淡いピンクの非常にシンプルなもので悪く言えばつまらないものと思う人もいると思いますが、スーツの着こなし、15~16世紀に遡って貴族の方々、世界中のビジネスパーソンの方々がこれなら失礼に当たらないという風に構築してきてどの場面でも失礼がなく洗練されて見えるシンプル・イズ・ザ・ベストと言うべきこういったシャツが誰が着ても、どんなシーンでも、相手が誰であっても失礼がなくスマートに見える、シャツの正解になります。

ぜひこういったシンプルなシャツを取り入れてみてください。

靴と小物の役割

最後に小物について紹介します。

ズームなどオンラインの場では見られることはないのですが、対面の営業などではベルトや足元は見られるポイントになります。

ベルトに関してはバックルが目立つもの、あみあみのもの、非常に明るい色のものなどがNGとなります。

明るい色のものはよく見かけますが、目立ってしまいますので、商品・サービスの話の前にベルトが目立っているというノイズになってしまってもったいないので避けるのが良いと思います。

靴も非常に大事なパーツと言われています。手入れは大変だし面倒だという気持ちはわかりますが、せめて週に1回は磨くことをお勧めします。

電車の中などでよく明るい色の靴を見かけますが、明るい色は目が行ってしまいますし、熟すまでに時間がかかるのでハードルが高く避けるのが無難だと思います。

紐がない靴や靴底が熱すぎる靴、つま先が尖りすぎている靴などもカジュアルすぎる印象になってしまうのでNGです。

持つべき靴の色は黒かダークブラウン、デザインはストレートチップかプレーントゥで基本は紐がある靴となります。

最後に

第一印象の重要性を理解し、適切な外見を整えることは、成功するビジネスパーソンにとって欠かせないスキルです。服装や装いは、あなたの信頼性や専門性を相手に伝える手段の一つであり、その影響は長く続くものです。他者との関わりの中で、初めての出会いや商談の瞬間が重要な局面となることは間違いありません。

初期投資は値段の張るものになりますが、いいものを長く愛用するとコスパの良い買い物だったりするので、今後新調するのであれば、今回のポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

【講師】
フリーアナウンサー 山田 麗奈

北海道出身 横浜国立大学卒業
大学在学中にミスキャンパスに選ばれたことをきっかけに、2009年に地元テレビ局UHBでアナウンサー業務に従事。
キャリアの中では他にもベンチャー企業や百貨店など、異なる業界と職種を複数経験。
2019年にフリーアナウンサーとして独立後は、司会やナレーション業をする傍ら、日替わりママのソーシャルバーでコミュニティマネージャー(店長)として従事。チームビルディングやお店作り、場づくりに奔走。
これまでの経験を生かし、着こなしとコミュニケーション、立居振る舞いなどのポイントを組み合わせた「第一印象アップ」や「人モテ術」の講座を開催。
趣味は散歩、映画・音楽・歌舞伎・相撲・美術館鑑賞、着物など

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