ゼロから始める!ビジネスTwitter活用入門 | Part2

登壇者
株式会社Omoitsuki 代表取締役社長 せら課長のプロフィール写真

せら課長
SNSコンサルタント

株式会社Omoitsuki 代表取締役社長
想いある経営者の発信をサポートするSNSコンサルティング会社。

外資系製薬会社、医療機器会社にて営業職として勤務後、5月より独立。SNS未経験からX(Twitter)での発信を開始し、3年半でフォロワーが70,000人超え。採用や集客もXからのご縁でまかなう。KADOKAWA社より声がかかり、2023年10月2日に初の著書「大人の夢の叶え方」を出版。


本シリーズは三部制で、上記の動画は「Part.2」です。

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目次

はじめに

前回に引き続き、ビジネスTwitter活用講座のパート2を進めてまいります。本日のテーマは「プロフィールの整備」ということで、具体的な発信に向けた準備のパートとなります。

プロフィールを整えよう

プロフィールのポイントはココ!

プロフィールのポイントはココ!
プロフィールのポイントはココ!

こちらがTwitterのプロフィール画面です。見本として、私のアカウントのプロフィール画面をお示ししております。ここで注目すべきポイントは、大きく分けて5つあります。それは、アイコン、ヘッダー、プロフィール文、アカウント名、そして固定ツイートです。この5つを整えることが重要です。

アイコン

まず、アイコンについてです。ここで大切なポイントは、親近感や好感度が覚えられるものを選ぶことです。企業公式アカウントの場合は、企業のロゴやブランドを代表するような画像が適しています。

ヘッダー

次に、ヘッダー画像についてですが、会社の雰囲気や業界がわかるもの、取り扱っている商品が見えるようなものを使用するのが良いでしょう。また、経営者個人のアカウントであれば、自分の信念や会社の理念などの言葉をここに配置するのも効果的です。

プロフィール文

プロフィール文については、初めてプロフィールを見に来た人に対して、自分がどのような人物で、何を伝えたいのかをわかりやすく160文字以内で表現する場所です。

アカウント名

アカウント名に関しては、自分の名前や会社名に続けて、肩書きを付ける場合には、アットマーク(@)や縦棒(|)で区切ってキャッチフレーズを付けるケースが多いです。どのような発信をするアカウントなのかを考えて設定すると良いでしょう。

固定ツイート

最後に、固定ツイートについてです。プロフィール画面の下には、自分のツイートを1つ固定して表示することができます。これには、お客様への案内や自分のイベントの告知、あるいは過去に反応が良かった投稿を使用するケースが一般的です。固定ツイートは、プロフィールだけでは伝えきれないアカウントの情報を補足する場として活用してください。

よくあるプロフィール画面

よくあるプロフィール画面
よくあるプロフィール画面

こちらは、残念なプロフィール画面の一例として極端なケースを取り上げておりますが、参考にしていただければと思います。

例えば、前回ご紹介した八百屋の3代目経営者であるたけしさんのアカウントです。たけしさんは、自分の趣味に寄せたプロフィールを作成しており、何を伝えたいアカウントなのかが不明瞭です。

まずアイコンについてですが、たけしさんは自分のお店で撮影したメロンの写真を使用しています。しかし、これでは画像が小さくて拡大しないと何の写真かが分かりづらいです。次にヘッダー画像ですが、たけしさんが好きな猫の写真をただ置いているだけで、全体に統一感が欠けています。

アカウント名に関しても、自分のことを表しているつもりでも、何者なのかがわかりません。「何の3代目なのか」「どこのたけしさんなのか」といった情報が不足しています。そして、固定ツイートに関しては、何を伝えたいのかが不明瞭な内容で、ただ思いついたことを投稿しただけの印象です。そのため、全体を通して「このアカウントは一体どんな内容なのか?」とユーザーに疑問を抱かせてしまうプロフィールになっていると考えられます。

このようなケースは意外と多く見受けられますので、ご自身のプロフィールと比較してみてください。プロフィールを作成する際には、前回のパート1でもお話ししましたが、まず自分たちの目的に沿って作成することが大切です。目的に沿ったプロフィールの設定と、発信内容と交流の一貫性を持って運用することで、フォロワーが集まりやすくなります。

アイコンはアカウントの顔

アイコンはアカウントの顔
アイコンはアカウントの顔

それでは、魅力的なプロフィールの作り方についてご説明いたします。

まずはアイコンについてです。アイコンはアカウントの「顔」となる部分であり、その印象が文章の伝わり方や温度感に大きく影響します。同じ文章でも、ビフォーアフターの例にあるように、アイコンが異なるだけで受け取られ方が全く変わります。そのため、アイコンが文章やアカウントの雰囲気、さらには自分たちの会社のイメージと合っているかどうかを確認することが大切です。

経営者のアカウントであれば、親しみやすい写真になっているか、またイラストを使う場合はそのイラストが会社の雰囲気や空気感を伝えられているかが重要です。企業のロゴを使用する際には、ロゴの明るさや大きさが適切で、文章との相性が良いかどうかも確認しましょう。重要なのは、アイコンが「話し手」であるという視点を持つことです。

タップしたくなるアイコンにしよう

次に、アイコンを作る際のポイントを1つお伝えいたします。

Twitterでは、ツイートのアイコンをタップするとプロフィール画面に移動します。この「アイコンタップ」は非常に重要な行為であり、フォローされるまでの導線となります。ユーザーはツイートの内容に興味を持ったり、商品についてもっと知りたいと思ったりした時にアイコンをタップします。そして、プロフィール画面に移動し、興味を持ったユーザーがフォローボタンを押すという流れになります。フォローボタンはプロフィール画面にしかありませんので、いかにしてアイコンをタップしてもらうかが鍵となります。

そのため、アイコンが適当であったり、印象が悪かったり、暗くて見にくい場合、ユーザーにタップされにくくなり、結果としてフォロワーが増えにくくなります。印象の良いアイコン、タップしたくなるような工夫をし、「話し手である」という視点を持ってアイコンを作ってみてください。

ヘッダーはお店の看板

ヘッダーはお店の看板
ヘッダーはお店の看板

続いてヘッダー画像についてです。

ヘッダー画像はプロフィール画面の上部に配置される横長の画像であり、アカウントの「店構え」と考えてください。ヘッダー画像はアカウントの雰囲気を一瞬で伝える重要な要素であり、アカウントの内容や発信する情報がすぐに想像できるような画像を選ぶことが大切です。

例えば、架空の人物であるたけしさんが八百屋を経営している場合、たくさんの野菜が並んだ画像を挿入することで、そのアカウントがどんな人によって運営されているのか、そして何を伝えようとしているのかが一目で分かります。フォローするとどのような情報が得られそうかを考慮しながら、ヘッダーを作成してみてください。

プロフィール文はユーザーへの価値提供

プロフィール文はユーザーへの価値提供
プロフィール文はユーザーへの価値提供

次に、プロフィール文章の考え方についてお話しします。

Twitterのプロフィール文は最大160文字まで書くことができますが、通常、全文が一字一句で読まれることは少ないです。多くのユーザーは、自分に関係がありそうな部分だけをパッと見て判断します。そのため、誰に向けて発信しているのか、どんな情報を提供しているのか、このアカウントをフォローするメリットは何か、ターゲットに伝えたいことは何かを明確にし、適切に盛り込むことが重要です。

画像の例では、プロフィール文の冒頭に「野菜に悩む全ての人へ」という一文が書かれています。これは、誰にフォローしてほしいのか、誰にツイートを見ていただきたいのかという視点で書かれたものです。このように、ターゲットに向けたメッセージを1行目に明示することで、興味を引くことができます。

次に、「農業大学出身の八百屋3代目が、野菜との付き合い方を発信します」と記載しています。ここでは、誰がどんな情報を発信するアカウントなのかを一言でわかりやすくまとめています。つまり、「誰が何を発信するアカウントか」という点をシンプルに表現しています。

さらに、フォローすることでどんなメリットが得られるのかを具体的に伝えるために、「野菜の豆知識、美味しい調理法、生産者の声、お店のセール情報」などを届けると記載しています。こうすることで、ユーザーがフォローすることでどのような情報を得られるかをイメージしやすくしています。

最後に、「私をフォローして、楽しい野菜ライフをあなたに届けたい」というメッセージで締めています。これにより、フォローすることで得られる楽しさや価値が伝わるようになっています。

このように、プロフィールには自分のお店の情報や自身の人柄を含め、ターゲットが自分に関係があると感じられるか、自分が読みたいと思えるかを意識して作成してください。しっかりとターゲットに訴求するプロフィールを作ることで、アカウントの魅力が伝わり、フォロワーの獲得につながります。

ユーザーの手間を省くための情報提供
ユーザーの手間を省くための情報提供

さらに、プロフィールにはお店の情報を書き込むスペースがあります。ここには、お店の名称や所在地、営業時間、定休日など、ユーザーが必要とする基本的な情報を記載しましょう。これにより、ユーザーがわざわざ検索する手間を省くことができ、スムーズに情報にアクセスできるようになります。

ユーザーがアカウントに興味を持ち「いいな」と思っても、そこから検索に動く人は少ないのが現実です。なるべく1つの画面の中で必要な情報を完結させるように心がけましょう。初めてプロフィールを訪れた方に手間をかけさせないという「優しさ」を意識して、親切なプロフィール作成を心がけてください。

固定ツイートは看板商品

固定ツイートは看板商品
固定ツイートは看板商品

続いて、固定ツイートの作り方と考え方についてお伝えします。

固定ツイートは、そのアカウントの「看板商品」と考えてください。最新の情報やお役立ち情報、あるいはアカウントの思いを反映させたツイートをここに固定しておくと良いでしょう。

例えば、たけしさんの例では、「嬉しいのは食べてくれた人の笑顔。ただ売るだけじゃない。野菜と一緒に生産者の声を届けるのが俺の役目。たくさんの思いを背負って店に立つのが八百屋の役割。野菜を食べて喜ぶ笑顔を作りたい」という思いを表現した文章を固定ツイートとして使用しています。

このように、アカウントが何を伝えたいのかがプロフィール、ヘッダー、アイコン、名前など全体を通して伝わることが理想です。アカウントには発信との一貫性が求められますので、定期的にプロフィール文や固定ツイートを見直し、ユーザーに価値を感じてもらえるように工夫しましょう。

ツイートを作ろう

それでは、実際にツイートを作成する際のポイントについて解説していきます。

ツイートのポイントはココ!

ツイートのポイントはココ!
ツイートのポイントはココ!

こちらがツイート作成画面の例です。ツイート作成で大切なのは、「誰に向けて発信しているのか」「何を伝えたいのか」、そして「読みやすさ」です。この3つが重要なポイントとなります。

例えば、「私は36歳でこのアカウントを始めた時に」と書き出してツイートを作成するとします。こうすることで、自分と同じような年齢層の人が「これは自分のことかな?」と共感し、自分の身近な人にも似たような状況があるかもしれないと感じてくれることがあります。1行目には、自分に関連がありそうな悩みや立場をキーワードとして入れると、共感を呼びやすくなり、読者がツイートに注目してくれる確率が高まります。

また、読みやすさを意識することも重要です。まず、語尾の重複を避けるようにしましょう。同じ語尾が3回以上続かないように工夫すると、文章が読みやすくなります。また、文を長くしすぎないように注意しましょう。ダラダラと3行、4行、5行と続くような文章は避け、適度な長さで区切ることで、視覚的にも読みやすいツイートを作ることができます。

さらに、漢字とひらがなのバランスも大切です。一般的には、漢字とひらがなの割合を3対7程度にするのが読みやすいと言われています。難しい言葉が続きすぎて漢字の割合が8割以上になっている場合は、他の言葉に置き換えることを検討し、ひらがなやカタカナを活用してみてください。

ツイート画面の見方

ツイート画面の見方
ツイート画面の見方

こちらが実際のツイート作成画面の例です。画像を選択する場所、音声を入れる場所、動画やアンケート投票機能の挿入場所などがあります。基本的には、全角140文字で文章を作成しますが、位置情報を添付することも可能です。ただし、「東京都から呟いています」や「大阪のどこどこから呟いています」といった位置情報の公開は基本的に避けることをお勧めします。

文章を作成する際、140文字が近づいてくると、残りの文字数がカウントされるようになっています。これを参考にしながら、文字数を調整してみてください。

また、ツイートのプラスボタンを使用すると、140文字を超える文章を複数のツイートとしてつなげて投稿することができます。例えば、140文字作成後にプラスボタンを押してさらに140文字を追加し、280文字の投稿が可能です。長めのツイートを作成したい場合は、このプラスボタンを活用して、連続してツイートをつなげてください。

ツイートで大事なことは1つ

ツイートを作成する際に重要なポイントの一つは、「届けたい相手を想像し、その相手が知りたいことを届ける」ことです。シンプルなようでいて、実際には難しい視点かもしれません。

おすすめの方法として、家族や実際のお客様、あるいは社員の方々に質問してみることがあります。自社の商品やサービスについて、「何が知りたいか」「何がわからないか」を尋ねてみると、自分たちにとっては当たり前のことが、実は相手にとってはわかりにくいことや興味を引くポイントであることに気づけます。

例えば、「このお店の好きなポイントは何ですか?」「なぜうちのお店に来てくれるのですか?」「なぜこの商品をリピートしてくださるのですか?」「この会社に入りたいけれど、何が気になりますか?」「うちの福利厚生はこうなっていますが、他社とは何が違いますか?」といった具体的な質問をしてみましょう。自分たちが当たり前だと思っていることについて、人々がどのように興味を示すのかを知った上で、相手が知りたいと感じる内容に基づいて文章を作ることで、読者にとって「知りたい」と思われる文章になります。ぜひ、身近な人たちにリサーチを行ってみてください。

目的や在り方に沿って発信

発信というのは、自分が言いたいことを言う場ではなく、基本的には交流が生まれる場です。「勉強になりました」「おかげさまで悩みが晴れました」「この考え方は素晴らしいですね」「この商品作りは素晴らしいですね」「早く手に取ってみたいです」などの声が集まるような投稿を目指すと、そこから交流の輪が広がり、拡散につながっていきます。

自分たちがどうありたいのか、お客様やフォロワーにとってどのような存在でいたいのかを考えながら、プレゼントを贈るような感覚でツイートを作成してみてください。

ツイートづくりの流れ

ツイートづくりの流れ
ツイートづくりの流れ

実際のツイート作成の流れを図にしてみました。

基本的な投稿頻度は、1日1ツイート以上を続けることです。理想的には1日5回ほど投稿するのが良いとされていますが、「1日5回も投稿するのは難しい」と感じる方も多いでしょう。そのような場合は、1日1回から3回の投稿を心がけ、朝昼晩に分けて投稿することをおすすめします。

ツイートを作成する際の具体的なプロセスについてお話しします。

1.相手を想像する(リサーチ)

最初に、自分の頭の中にあることを投稿するのではなく、まずはお客様の声やWeb上の情報で足りていない部分を洗い出してみてください。これが「ネタの種」になります。このネタの種を30個、40個、50個とできるだけ多く集めてから、それらに対する回答をツイートするようにすると、後々のツイート作成が非常に楽になります。最初のステップとして、リサーチを十分に行うことが重要です。

2.回答やアドバイス(抽象化)

次に、ネタの種を集めたら、それらに対して回答をしたり、アドバイスをしたり、お知らせをしたりする形で文章を作成していきます。この段階では、まだ下書きの状態です。

3.伝える相手を決める(宛名を書く)

その後、誰に向けて見てもらうかを考え、ターゲットを絞り込みます。どんな悩みを持っているのか、どんな願望を持っているのか、何に困っているのかなど、ターゲットの状況を想像しながら文章を作成することで、読まれる文章へと変えていきましょう。

4.構成を整える(わかりやすく)

次に大事なのは、文章の構成です。見やすく分かりやすい構成になっているかを確認し、結論、理由、具体例、結論という流れで文章を構成すると、より分かりやすい文章になります。

5.読みやすさ確認(ひと手間)

また、読みやすさの確認も重要です。実際に声に出して音読してみて、リズム感が良いか、読みやすくなっているかをチェックしてください。漢字が多すぎたり、難しい専門用語が並びすぎていたりして、読み解くのに時間がかかる文章は避けましょう。初めてこのツイートを目にした人が、パッと見て理解できるか、自分が伝えたいことがしっかり伝わっているかを確認しながら作成していきましょう。

まとめ

これでパート2は終了です。今回の内容では、ツイート作成時の視点やアカウント構築の方法についてお話ししました。次回のパート3では、Twitterを活用してどのように交流を広げていくか、フォロワーを増やすにはどうすればよいかについてお話ししたいと思います。

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執筆者

株式会社Omoitsuki 代表取締役社長 せら課長

想いある経営者の発信をサポートするSNSコンサルティング会社
夢を語る大人を増やすための事業や、講演活動を行う。

1.経歴
外資系製薬会社、医療機器会社にて営業職として勤務。2021年3月に法人を設立し、5月より独立。株式会社Omoitsuki代表取締役社長。 堀江貴文さん著書「ハッタリの流儀」に背中を押され、全くのSNS未経験からTwitterでの発信を開始。3年半でフォロワーが70,000人超え。Twitterをきっかけに独立し、採用や集客もTwitterからのご縁でまかなう。KADOKAWA社より声がかかり、2023年10月2日に初の著書「大人の夢の叶え方」を出版。

2.主な事業内容
 ・Twitterマーケティング支援事業
 ・インナーブランディング支援事業
 ・コワーキングスペース運営
 ・その他、セミナー・講演活動など

3.主な実績
・Twitterフォロワー70,000人超え
・Twitter上で1000人以上が参加する「夢祭り」という企画を開催
・Twitterトレンド入り複数回
・Twitter上で行った企画でギネス世界記録を樹立
・地元紙、Yahoo!ニュース、フジテレビ取材などのメディア出演
・Twitter起業し3期目
・採用や仕事の受注が全てTwitterきっかけ
・クライアントの実績
 └大手出版社から商業出版決定
 └企業や行政からの案件受注
 └Yahoo!ニュースへの掲載
 └TV等へのメディア出演  
 └店舗集客の40%弱をSNSで賄う
  └年間で50の正社員採用など。

自分だけでなく、クライアントの夢や事業も、結果になっている。

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