2024年11月最新版! 第12回事業再構築補助金 採択結果の発表はいつ?どこで?採択率は?令和6年度 プロの中小企業診断士が解説!
菅野 翔
中小企業診断士
中小企業診断士
大学卒業後、ライター、映像編集、会計コンサルなどを経てIoTスタートアップ企業に創業メンバーとして参加。アパレル、飲食等の名だたる大手メーカーから新規受注し、IoTにより顧客の集客チャネルを拡大。
創業メンバーとして参画した経験から、何もないところから会社を運営していく大変さを実感し、同じような悩みを持つ経営者を助ける想いで中小企業の経営者に帆走する。
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第12回事業再構築補助金の公募は中小企業の場合最大1億円の補助が出るため、応募された経営者様も多いのではないでしょうか。
第12回事業再構築補助金は2024年7月26日(金)18:00が終了しました。
弊社も支援を複数社実施をさせていただいたため、採択結果が待ち遠しいです。
第11回事業再構築補助金の採択結果は2024年2月13日に発表されましたが、実は公募時には採択結果は2023年12月下旬から2024年1月上旬と公表されていました。
申請後、いつ頃に採択結果が発表されるかにより、実行計画に変更が出てくるため、採択結果が出たらすぐに確認する必要があります。
この記事では過去の採択結果の発表時期と、第12回事業再構築補助金の発表時期について説明していきます。
第12回事業再構築補助金のスケジュール
第12回事業再構築補助金は2024年4月23日に公募開始し、公募要領が公表されました。
公募開始 | 令和6年4月23日(火) |
申請受付 | 調整中 |
応募締切 | 令和6年7月26日(金)18:00 |
補助金交付候補者の採択発表 | 令和6年10月下旬~11月上旬頃(予定) 2024年11月8日に発表されました |
公募要領では、「令和6年10月下旬~11月上旬頃(予定)」と記載していましたが、2024年11月8日に発表されました。
事業再構築補助金のスケジュールに関しては、こちらの記事で紹介しておりますので、ご確認ください。
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第12回事業再構築補助金の採択結果が出ました!
2024年11月8日に採択結果が発表されました。
第12回公募の応募総数は7,664件、採択率は26.5%でした。
第12回事業再構築補助金の採択結果の考察
以下のような傾向が見えてきます。
応募数の大幅な減少
第12回公募では応募数が7,664件と、過去最低の件数となりました。この背景には、前回の第11回から採択率が急激に低下したこと(26.5%)が影響していると考えられます。過去の公募では、第8回の51.3%や第10回の48.1%といった高採択率が続き、多くの企業が補助金に挑戦しやすい環境にありました。しかし、採択率が大幅に低下した第11回から、第12回にかけて応募数も減少しており、採択が厳しいという認識が企業のチャレンジ意欲に影響を与えたと見られます。
つまり、採択率が約26.5%と低い水準が続くことで、「挑戦しても採択される可能性が低い」という心理が働き、再構築への補助金申請を見送る企業が増えた可能性が考えられます。
採択率の継続的な低水準
第12回の採択率は26.5%と、前回の第11回と同水準で低い結果になりました。このことから、補助金の予算や審査基準が厳格化していると考えられます。過去の公募(第7回〜第10回)では約45〜51%の採択率が維持されていましたが、ここにきて採択率が大幅に低下し、選定基準のハードルが上がっていることが伺えます。事業計画の実効性や革新性に対する審査基準がより厳しくなったと考えられます。
過去の採択結果発表日表
第11回公募の採択結果は当初、2023年12月下旬から2024年6年1月上旬に予定されていました。しかし、代理申請に関する問題などで審査に時間がかかり、最終的に令和6年2月13日に発表されました。
過去5回の採択公表予定日と実際の採択結果公表日をまとめました。
公募 | 公募開始日 | 採択結果公表予定日 | 実際の採択公表日 |
第11回 | 2023年5月10日 | 12月下旬〜1月上旬 | 2月16日 |
第10回 | 2023年3月30日 | 8月下旬~9月上旬 | 9月22日 |
第9回 | 2023年1月16日 | 6月上旬~中旬 | 6月15日 |
第8回 | 2022年10月3日 | 3月下旬~4月上旬 | 4月6日 |
第7回 | 2022年7月1日 | 11月下旬~12月上旬 | 12月15日 |
第10回も公表予定日は〜9月上旬と記載していましたが、実際は9月22日と若干公表に遅れていました。
第10回と第11回の直近2回は遅れが出ているため、第12回の採択結果の公表日も遅れる可能性があります。
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採択結果発表はどこで確認をするのか?
要項には「補助金交付候補者の採択の決定後、採択・不採択の結果を事務局から通知します。」と記載されており、事業主へメールで通知されます。
また事業再構築補助金の公式HPでも公表され、「お知らせ NEWS」に公表した旨が告知され、クリックすると「採択結果」のページに飛びます。
採択結果のページでは応募者数及び採択者数が公表され、採択一覧が纏められたPDFを開くことが出来ます。
地域別と産業分野別でPDFがまとめられています。
採択された会社名だけでなく、事業計画名及び事業計画の概要も公表されるため、自社の結果だけではなくどのような同業他社が採択に通ったかを確認することが出来ます。
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過去の採択率は?第1回から直近の第11回まで調査
第1回から直近の第11回までの応募件数、採択件数及び採択率を調査しました。
公募 | 応募件数 | 採択件数 | 採択率 |
第11回公募 | 9,207件 | 2,437件 | 26.5% |
第10回公募 | 10,821件 | 5,205件 | 48.1% |
第9回公募 | 9,368件 | 4,259件 | 45.4% |
第8回公募 | 12,591件 | 6,456件 | 51.3% |
第7回公募 | 15,132件 | 7,745件 | 51.1% |
第6回公募 | 15,340件 | 7,669件 | 49.9% |
第5回公募 | 21,035件 | 9,707件 | 46.1% |
第4回公募 | 19,673件 | 8,810件 | 44.8% |
第3回公募 | 20,307件 | 9,021件 | 44.4% |
第2回公募 | 20,800件 | 9,336件 | 44.9% |
第1回公募 | 22,229件 | 8,015件 | 36.0% |
採択率は第1回公募の36.0%から第8回公募の51.3%まで上昇し、その後第11回公募では26.5%に大幅に低下しています。この変動は、政府の予算配分や審査基準の厳格化、あるいは応募内容の質の変化によるものかもしれません。
第12回の事業再構築補助金から口頭審査が加わりましたので、より審査が厳格化されると予想されます。
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実際にお金を受け取れるのはいつか?
採択後、すぐに入金されるのか?
事業再構築補助金補助金に限らず、補助金は採択されたらすぐにお金がもらえるわけではありません。
採択された後、交付決定から事業終了期間の間で発注~支払いまで完了した経費が対象になりますので、注意が必要です。
そして、事業計画書のとおり行い、実績報告をした後にお金がもらえることになります。
したがって、かかる経費は自己資金や借入金などにより、最初に支出することになりますので、資金繰りをよく考えて申請をしなければなりません。
特に、成長枠で7,000万円の補助金をもらう計画の場合は、中小企業においては、2分の1が補助率ですので、自己資金や借入金により1億4千万円を用意しておかなければなりません。
さらに、採択されたとしても、補助金としてもらえた額以外の支出金(7,000万円)は持ち出しとなりますので、要注意です。
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まとめ:第12回事業再構築補助金の採択結果はいつ発表されるのか?
第12回事業再構築補助金の公募が始まり、新規事業の展開や業態転換を考えている経営者の皆様にとって重要な機会になります。過去の採択結果を振り返ると、発表の遅延や採択率の変動が見られましたが、今回の公募でも同様の状況が予想されます。そのため、採択結果の発表時期には注意が必要です。
採択後も補助金がすぐに入金されるわけではなく、事業計画の遂行や実績報告が必要です。自己資金の確保や借入金の計画をしっかりと立て、資金繰りを万全にして臨むことが重要です。
これらのポイントを押さえつつ、事業再構築補助金を活用して、企業の成長と発展を目指していきましょう。最新の情報を常にチェックし、効果的な資金計画を立てることで、補助金を最大限に活用することができます。
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